ダイコンの雑記帳

けんきうをしている。基本日記。偶に布教したり推しに狂ったりするかもしれない。

最近読んだ本について

今回は茶化しはなしだ

ガザとは何か

www.daiwashobo.co.jp

この本を読んで、何か声を上げなければと思わない人はいないであろう。私もその一人だ。

2023年10月から始まったイスラエルのガザへの侵攻。それから2年と4か月がたっている。 日本国内での報道は、2025年10月の停戦合意以降、ほぼないといっていい状況に思う。 そんな中で、今一度ガザに住むパレスチナ人の人々が置かれている状況を頭に刻み込むためにも、この本はすべての人が読むべきものだと感じる。

読了後、最初に湧き上がってきたのは、このような悲惨な状況を放置している国際社会への怒りだった。 国際法に違反する非人道的な兵器がためらいもなく使われ、封鎖により食料供給も閉ざされ、支援団体が締め出され、 根絶やしにされようとしているパレスチナの人々のことを思うと、胸が張り裂けそうになる。

そして、長年イスラエルがパレスチナに行ってきた行為は、まぎれもなくジェノサイドと呼ばれるものであることを、私たちは知らなければならない。 今回の攻撃だけでなく、それまでにも、イスラエルはガザを封鎖し続け、パレスチナの人々の生命・文化をことごとく破壊するために行動してきたことを。 今回の攻撃の規模についても、攻撃の対処に関しても、10月7日のハマスによる越境攻撃への報復というにはあまりにも過剰であり、まったく正当性のないものだ。 なにより、ガザに住む人々はすべてハマスだというレッテルを貼り付け、無差別な殺戮を繰り返すその様は、とても人のする行為とは思えないほど残虐だ。

さらに、日本に住む我々も(少なくとも消極的には)その行為に加担しているということに、驚愕した(日本年金機構はイスラエルの軍事企業に多額の投資をしている)。 報道に関しても、ハマスの攻撃を起点として、その報復という形でイスラエルの攻撃を伝えることは、イスラエルの主張に立った偏ったものである。 テレビや新聞の報道はそのようなものばかりであり、我々は歴史的な文脈をもとに今回のことを見なければ、自然とイスラエル側の主張を浸透させられる環境にいる。

私たちが認識しなければならないのは、パワーバランスが偏った対立関係において、「中立」という態度そのものが既に強い側に立った視点だということだ(対談にて書かれている)。 線分の分割のイメージで考えるとわかりやすいように思えるが、パワーバランスに比例して分けられた領域の境界にたったとき、すでにその立ち位置は強い側に有利な立ち位置になっている。 パレスチナの問題でもそうであり、「中立」という立場で判断を保留し、無関心になることは、イスラエルを利する行動である。 だからこそ、このような非人道的な状況が続いているパレスチナ問題に対しては、私たちが声を上げる必要がある。

と、ここまでの文章を読んで、あまりにもパレスチナに肩入れしすぎなのではと思ったあなたにこそ、この本を読んでもらいたい。 まずは現状を知ることから始めよう。